茅ヶ崎市立萩園中学校

〒253-0071 神奈川県茅ヶ崎市萩園2425 TEL 0467-82-9192

この萩園中ではいろいろな事に挑戦しました。まずはカラーコピーを駆使して、年間2,000枚前後撮影しておいた写真を編集委員たちに預けて、クラスの記念アルバムを作る作業です。未完のまま、まだ私の手元にコピーされたページがそのまま残っているアルバムもあるのですが、これは例年業者が作ってくれる学校の卒業記念アルバムをはるかにしのぐ出来映えでした。何しろ、クラスの生徒一人一人にスポットライトが当たるという点で、卒業アルバムを超えていたのです。平均的なページ数はB4判で20ページ前後でしたから、どれも大作でした。クラスによっては、行事の特別アルバムを作ったときもあり、多くの家庭の団らんに貢献したことでしょう。

萩園中学校と言えば、校内合唱コンクールやNHK合唱コンクールで、全国に名前の知れ渡った学校でした。合唱の大好きな私は、クラスの子供たちと一緒にもう夢中になって練習に取り組みました。最優秀賞をとったクラスも残念ながら優秀賞で終わったクラスも、どのクラスもベストを尽くした最高の出来で、担任の私をどれほど感動させてくれたことか知れません。とくに通称「萩中」に転勤した最初の年に受け持った3年2組は体育祭でも合唱コンクールでも優勝し、合唱は茅ヶ崎市の代表として市民文化会館で模範演奏をしたほどでした。どこかの合唱団かと勘違いしてしまいそうな素晴らしい歌声に会場の人々は我が耳を疑ったことでしょう。音楽科のO先生、K先生のおかげです。

萩中での私のもう一つの思い出は、素晴らしいソフトボール部員たちとの出会いです。左の写真は最初の2年生チーム(含1年生)の写真で、ユニフォームを新しく真っ赤に新調したときのものです。市内大会の1回戦すら突破できずにいた萩中に革命をもたらしたのも彼女たちでした。もちろん、4ヶ月の付き合いしかできなかった最初の3年生部員4人が頑張ってくれたことが、全ての土台となりました。新チームは念願の市内3位の賞状を獲得し、見事に夏の湘南ブロック大会へと駒を進めたのです。この写真の1年生たちは、さらに萩中の名前を県下にとどろかすことになります。平均身長163センチ前後の大型チームは常に県の優勝候補として話題になり、最後の夏の大会では二人のピッチャーが大怪我をしながらの、立派な3位(銅メダル)でした。そのあたりの詳しいいきさつは私の著書ソフトボールの娘たちに詳しく書かれていますので、どうぞ読んでみて下さい。横浜市港南区主催の「あすなろ杯」の優勝カップには、第1回と第2回の優勝校として萩中の名前が記されています。明倫高校杯でも見事優勝することができました。どんなに人数が不足しているときでも、常に県のトップレベルに君臨した部員たちを私は一生誇りに思い続けるでしょう。

高校に進学してからもソフトボールの名門校(向上高校や県立厚木商業高校・明倫高校・相模女子大高等部・明倫高校・立花学園高校など)で活躍してくれた選手もおり、厚木商業高校に進学した選手は、利根川監督の下全国優勝を果たしました。また、私が担任した最初のクラスからは柳田美幸という前日本女子サッカーチームの代表選手が出て、昨夏のアテネオリンピックで大活躍してくれました。