「龍馬君の部屋」パート4

 昼間の龍馬はいかにもけだるそうにソファーの上に陣取っております。私がカメラを向けてもどこかもの憂げな表情しか見せてくれません。何を考えているのでしょう。外の庭を眺めながら「お外に出たいなあ」とでも思っているのでしょうか。そして、私が庭に写真撮影に出ようとして網戸に手をかけた瞬間、龍馬の目がきらりと光り自分も一緒に外に行くつもりになったのでしょう。しかし、私だけが出たのを見ると、今度は網戸のそばに陣取って、外を眺め始めました。そして私が外から帰ってくると今度はお腹をさすってよ状態になったのです。龍馬は大変な甘えん坊です。(2005年5月23日昼下がり撮影)

 これは龍馬の常套手段です。いつの間にか台所の布巾や雑巾をくわえていって、「ほらとりに来てごらんよ」と言わんばかりに、私たちと目が遭うと一度床の上に落とすのです。そして私たちがちょっとでも動くと、すぐにそれをくわえて逃げてしまいます。そしてまた反対側に行って目が遭うと、ぽとんと床の上に布巾を落とします。結局今まで一度も素直に返してくれたことはありません。奪う方法はたった一つだけ。挟み撃ちです。(2005年5月23日午後撮影)

龍馬の反乱「みんなこっち向いてくれ〜ッ!」

 龍馬は今朝はパパの体の上に乗っかって、パパの顔をぺろぺろ舐め始めました。龍馬のぺろぺろ攻撃はそのまま放っておくと、いつまでたっても終わりません。
 ところが、パパが起きあがって龍馬の顔に息を吹きかけたりすると、龍馬は「何だよ、やめてくれよ」という感じの迷惑そうな表情をしています。自分がぺろぺろ攻撃をするときには徹底的に攻めまくって、今度は自分が攻撃される番になると、一気に迷惑そうな顔をするところが面白いですよね。
 この後龍馬は満足そうにいつもの網戸のところに行って、庭をじっと眺めておりました。龍馬の優雅な一日の始まりです。
(2005年5月19日早朝ママ撮影)

 この二人はいったいどういう関係になっているのでしょうね。ついさっきまでは、龍馬が佳代子に襲いかかって佳代子の顔をぺろぺろ舐めるものですから、佳代子は私に助けを求めて「ぱぱ、助けて!龍馬君が!」などと叫んでいたと思ったら、今度はソファーの上に戦場を移して、佳代子の腕に軽く龍馬が噛みついたからと言って、佳代子は何と龍馬の腕や首筋に噛みついているのです。龍馬はもうびっくりして、縮こまっておりました。それもそのはずです。世界広しと言えども、犬に噛みつく人間はうちの妻の佳代子しかいないのではないでしょうか。「いい、今度噛みついたら、ママがまた噛みつくからね!」なんて龍馬を脅しているのです。はっきり言って、全く同じレベルで会話をしておりました。
 そしてこの写真をご覧下さい。大きな骨にかじりついている龍馬の横に佳代子が横たわって、途中で龍馬の重い骨を支えてやっているではありませんか。龍馬はどうもありがとうと言わんばかりに佳代子の顔をぺろぺろ舐めております。まったく、仲がいいのか悪いのかどっちなんでしょうね。もちろん仲がいいに決まっていますけれどね。
 ところで、犬は自分の心の中で周囲の人間に順位付けをすると言われていますが、私は恐らく龍馬にとってはボスなのでしょう。母は、乳母のような存在でしょうか。だとすると佳代子は龍馬にとってはどんな存在なのでしょう。甘えられる母親なのか、じゃれついていけるお姉ちゃんなのか、それとも子分なのか。
 龍馬はこうして佳代子とじゃれているときでも、佳代子の黄色いスリッパから注意を離しません。チャンスさえあれば奪い取るのです。おかげで佳代子のスリッパは龍馬のよだれで汚れっぱなし。佳代子はどうやら新しいスリッパを買うつもりのようです。(2005年5月18日深夜撮影)

 出ました!龍馬お得意のぺろぺろ攻撃です。もう夜中の12時間近だと言うのに、なぜか突然龍馬は佳代子を襲いぺろぺろ攻撃を始めました。これが始まるともうしつこいのなんのってありゃしません。ちなみに佳代子は「パパ、助けてよ〜!」と悲鳴を上げているのですが、パパはナイスショットが撮れると思って、佳代子は犠牲にしてデジカメ撮影に夢中になっておりました。そして長い長い龍馬のぺろぺろ攻撃が終わり、現在龍馬はお気に入りのカーテンの陰に行って寝込んでしまいました。龍馬のこの独特の愛情表現はいったいどういう意味なのでしょうね。確かなのは、この攻撃を受けた後は顔がぺとぺとになることです。
(2005年5月26日深夜撮影)

 網戸のところで骨をかじりながら外を見ていた龍馬を、妻の佳代子が外に出てデジカメに収めておりました。すると龍馬はすかさず佳代子の黄色のスリッパを奪い去ってしまったのです。佳代子が油断した瞬間の出来事でした。そして、結局パパとママに挟み撃ちにあってご用となった龍馬君は、パパに捕獲されてソファーの上で動けなくなってしまったのでした。助けを求める龍馬の情けない顔を見てやってください。(2005年5月26日午後・佳代子撮影)

 朝の散歩の前に、妻と二人で龍馬を庭に連れ出してあげました。龍馬は庭が大好きです。でも、鉢植えの植木にやってある固形肥料などをぱくっと食べてしまうのです。本当にちょっと目を離すと何をするかわかりません。それだけまだ子供で好奇心旺盛なのでしょうね。散歩に連れ出すときは、いつもハーネスをいやがって部屋中を逃げ回るのですが、外に出るともう大喜びの龍馬君です。(2005年5月26日早朝撮影)

 朝ご飯に私がお肉を食べていたら、例によって龍馬がちょうだいをしに来ました。私が「ノー」と言うと、龍馬は素直に私の足にかけていた前足をきちんとおろしましたが、悔しかったのかマットを振り回し始めました。そしてそれが終わったかと思うと、龍馬のために野菜と肉を煮込んでいた母が叫びました。「あれっ?スリッパがない!」もちろん犯人は龍馬です。龍馬はまさに神出鬼没なのです。(2005年5月25日早朝撮影)

 佳代子が小型の強力な掃除機を使って玄関の掃除を始めると、目が覚めた龍馬は大急ぎで佳代子のところに駆けつけていって、掃除の邪魔を始めます。龍馬を玄関に置いておくのは大変危険で、特に革靴などはぼろぼろに噛まれてしまいます。そして、一通り大騒ぎがすむと、今度は佳代子にチュッチュしてご機嫌をとっておりました。とにかく家族の者の作業には何でも参加したいのです。(2005年5月24日早朝撮影)

 散歩に出かける前の、朝食を食べたばかりの龍馬はどことなく寝ぼけています。そして、いつものお気に入りの網戸のところに伏せをして窓の外をじっと眺めているのです。こういうときは何を考えているのでしょうね。(2005年5月24日早朝撮影)

 龍馬にはとても面白い習性があります。ごはんを食べなさいと言うと、ごはんが置いてあるところに行って、下に敷いてある広告や新聞紙を一生懸命食事の容器にかぶせようとし始めるのです。要するに、犬が食べ物を土に埋める行為と同じですね。そして、しばらくそういう行動を続けていたかと思うと、突然食事を始めます。
 どうせ食べるのに、なぜそのような行動を必ず食事前にとるのかは不明です。食欲は旺盛で、体重も13キロから13.5キロの間を行き来しています。私は15キロくらいまで大きくなって欲しいのですが、私たちが人間の食べ物をこそっとあげなくなってから安定してしまいました。(2005年5月23日早朝撮影)

 たまたま弟が来ていたときのことでした。龍馬は弟のことが大好きなので、当然一緒に遊んでもらえるものと思っていたらしく、弟がコンピューターを使って仕事を始めると、がっくりしてケージの中に入ってふて寝を始めました。かわいそうだと思った私たちは、すぐに布団を敷いて龍馬が休めるようにしてあげると、今度は例のパフォーマンスを始めたのです。いろいろなおもしろい格好をしながら、短く「ワン!」と吠えるのです。つまり「こっちを向いてくれ!」という意味なのですね。そのうち、龍馬は一生懸命シーツを掘り出しました。母が「こらっ、龍馬やめなさい!」と注意すると、今度は掛け布団をめくって中に潜り込み始めたのです。もうありとあらゆる反乱行動をして、要するに私たちに注意してもらいたいのですね。
 龍馬の行動は人間の子供と全く同じです。いつも自分のそばには誰かがいて欲しいし、いつも誰かに注目してもらいたいのでしょう。だから、自分が孤独を感じると、わざと叱られるようなことをして注意を自分の方に向けようと一生懸命になります。その作戦が見え見えなだけに、本当に可愛いやつだと思います。
 と、私が龍馬のページを更新していたら、彼はすっかり遊ぶことをあきらめて、いつものようにカーテンの陰に隠れて寝てしまいました。まったく楽しい子です。
(2005年5月22日夜撮影)

 龍馬はだいたい朝起きるとすぐに朝食を食べて、その後ひとしきり私たちと一緒に遊んだ後、11時くらいからお昼寝に入ります。これで1時間から2時間くらいぐっすり寝込んでしまうのです。この日は私がフラッシュをたいて写真を撮ってものですから、びっくりして跳ね起きてしまいましたが、そばにいるのが私だと確認するとまたすぐに眠りについてしまいました。もちろんいつものように大胆な格好で寝ています。(2005年5月20日昼前撮影)

 一晩明けて今朝の龍馬君。私が龍馬の大きな骨を手にした瞬間、龍馬は「それは僕のだ!」という勢いで私に飛びかかってきて私から骨を奪い取りました。そしてガリガリ始めたのです。歯が折れるのではないかと心配なくらいすごい音です。(2005年5月16日早朝撮影)

 龍馬は本当に笑わせてくれます。実は今日、今までとは比べものにならないくらい大きな骨を買ってもらったのです。その骨がたいそう気に入った龍馬はもうガリガリかじっているのですが、布団の上で横着な噛み方をしていて、しまいには疲れて骨を放棄したかと思うと、またくわえてひっくり返って噛んでみたり、もうありとあらゆるポーズでいかに楽をして骨を噛むかを工夫しているようでした。そして、挙げ句の果ては骨を噛むのに飽きて、妻の佳代子の顔を舐めに来たわけです。その後また骨かじりに復帰し、現在は布団を一生懸命めくっております。楽しい犬でしょう?(2005年5月15日夜撮影)

 どうして龍馬はこんなにスリッパにこだわるのでしょう。今日の昼間は母のスリッパを失敬して追いかけられておりましたが、深夜になるとこっそり妻の佳代子のスリッパを奪って逃走し、ソファーの後ろに隠れたりあちこち逃亡した挙げ句、佳代子に捕獲されスリッパの奪い合いをしておりました。パパである私はその格闘があまりにも面白かったので、ただただカメラマンに徹しておりました。(2005年5月12日深夜撮影)

 朝ご飯を食べると、龍馬は居間のあちこちを探索した挙げ句に、ソファーの上に飛び乗って、一生懸命穴を掘り始めました。犬の習性でとにかくどこでも穴を掘ろうと一生懸命になるのです。「龍馬、そこはね、いくら掘っても無理なんだよ」と優しく声をかけてあげても、一度決めたらとことんタイプの龍馬は決して穴を掘るのをやめません。そのうち穴掘りに満足した龍馬は周囲をまた探索し始めました。(2005年5月11日早朝撮影)