龍馬は本当に不思議な子です。小さな時から、散歩で出逢う犬のほとんどに好かれるのです。今に至るまで、自分から相手を威嚇しようとすることは一度もありませんでした。そしてどんなに気むずかしい犬でも、龍馬には安心して気を許してしまうのです。家の中では大胆そのもので、ちっとも警戒の素振りを見せません。初めて散歩をしたときから、龍馬は日に日に友達を増やしていき、今では地域の人気者です。作家デビューしている飼い主よりもはるかに有名なのですから大したものです。皆さん、試しにグーグル検索で「石山龍馬」と入れて見てください。彼の名前がたった一件だけ、見事にヒットしますよ。

龍馬君のページパート12

 小さい頃の腕白龍馬には一つだけ苦手がありました。それは当時よくお腹をこわしていた龍馬の面倒を見てくれた動物病院の山谷先生のところに行くことです。さすがに大好きな車に乗っても、走っている方向で病院に行くことを察知するのでしょうね。途中からそわそわと落ち着きがなくなります。診察台に乗せられた龍馬は、まさにまな板の上の鯉です。いつも山谷先生に言われてしまいます。「あれ、龍馬君、おちんちんは何のためについてるのかな?」龍馬の病院嫌いは飼い主の私の性格がそのまま乗り移ってしまったのかも知れません。私も医者からもう来ないでくれと言われるほど、病院では大暴れしたそうですから。

 小さな頃からいたずらっ子だった龍馬は、ある日ドッグフードの大きな袋の中の匂いにつられて、ついつい頭を突っ込んでしまいました。袋を頭からかぶった龍馬のパニックぶりは想像に難くないでしょう。スリッパをかじるのが好きだったのも、もうこの頃からなのですね。また、家の中では土をいじることがありませんから、外に散歩に出たときには喜んで土を掘り返そうとします。足は汚れてもそれが自然なので、好きなように穴を掘らせてあげることにしていました。

 龍馬の初めての散歩の様子です。犬は最初の数ヶ月はいろいろな病気に感染する恐れがあるために、散歩に連れ出すことはできるだけ控えます。そして2度目のワクチン接種が終わってから少しして、初デビューとなるのです。龍馬はこの頃からハーネスをされるのを嫌がっていたようですね。でも、外に出るともう興味の対象があちこちにあって大喜び。それにしてもちっこいなあ。

 思えばこの頃の龍馬はしょっちゅうお腹をこわして獣医さんのお世話になっていました。家族の中で一番医療費が高かったのは龍馬の分です。そしてちっこかった龍馬は妻の腕の中にも母の腕の中にも簡単に収まっていたのですが、今では体重14キロですから、母や妻は「よいしょ!」というかけ声をかけながら龍馬を抱き上げています。犬の成長とはかくも早いものなのです。本当はあまり早く成長して欲しくないのですが。長生きして欲しいですからね。

ちびっ子龍馬君お宝画像発掘編

 龍馬がママを襲うようになったのはいつ頃からだったでしょうか。もうこの時点で龍馬にとってママは「ママ」であり「遊んでくれるお姉ちゃん」であり、もしかしたら「子分」になってしまったのかも知れません。今でもときどきママに襲いかかって束ねられた後ろ髪を一生懸命噛もうとします。龍馬はとても表情豊かで、素晴らしくかわいい表情を見せてくれているときには、まるで動物園のゴマフアザラシのような表情。妻はその写真を見て思わず「みなぞう君(先日亡くなった江ノ島水族館の人気者のミナミゾウアザラシ)みたい」なんて言っておりました。みなぞう君は体長6メートルもある巨大な肉のかたまりです。もしかしてそれパパのこと?龍馬が首をかしげているときは、何を言おうとしているのでしょうね。龍馬と見つめ合っている私たちの写真を見ると、龍馬はまるで何かをしゃべっているように見えます。

 龍馬はもうすぐ2歳になる今でも家族の私たちにだっこされるのが大好きですが、こうして小さい頃の写真をチェックしてみると、この子はありとあらゆる場面で家族の誰かからスキンシップをたくさん受けていたことがわかります。人間の赤ちゃんを育てるときにもスキンシップを大切にしなければならないと言われますが、龍馬の落ち着いた性格は小さい頃の家族とのスキンシップに原因があったのではないでしょうか。彼はみんなから愛されているという安心感があるのでしょう。途中に出てくる男の子は私の弟の長男です。彼はそんなに犬が得意ではないのですが、龍馬と接するうちに大の仲良しになりました。龍馬が大きく見えますね。

 龍馬を初めて茅ヶ崎の海に連れて行ったときはとても印象的でした。海岸道路(134号線)の横断歩道を渡るのは怖がってママにだっこしてもらったくせに、海岸に行くと予想とは裏腹にちっとも波の音や海の広さを怖がりませんでした。私はこのとき本当に思ったのです。「龍馬」と名付けたこの雄の柴犬に、もしかしたら海が大好きだった本物の坂本龍馬が乗り移ってしまったのではないかと。龍馬は大物になるなと実感した瞬間でした。

 今では本当に立派な体格になってくれた龍馬も、こんな小さな頃があったんですね。実はこの画像は私のパソコン本体の中に保存されていたものではなく、外付けのハードディスクの中に保存されていたものです。ラップトップパソコンは何度も買い換えたために、保存されたままになっておりました。

 5月の母の日に我が家にやってきた龍馬ですが、11月までの半年の間にここまで立派に成長したのは驚きですね。近所のラブラドール・レトリバーの赤ちゃんの成長の早さを見ていても驚かされますが、犬の成長の早さはとても嬉しいことでもあり、またその反面とても寂しいことでもあります。いつまでも赤ちゃんでいて欲しいと願うのは私たちだけではないでしょう。犬の一生は長くても17年前後。1年でも長く一緒に暮らしていたいという願いが、ゆっくり成長して欲しいという願望につながるのでしょう。龍馬君のお宝画像はこのへんで終了です。これ以降は「龍馬君の部屋」に記録されていますので、そちらでお楽しみ下さい。