龍馬はなぜかテーブルの下が大好きです。ここが一種の隠れ家のようになっていて、「あれっ、龍馬はどこ行った?」と家族の誰かが言ったときは、たいていテーブルの下で居眠りをしていたりします。ですから、知らずに椅子に座っていてその椅子を動かそうものなら、龍馬の手や足やしっぽをふんずけてしまう危険性があるので、私たちも気が気ではありません。しかし、最近わかってきたのですが、彼はテーブルの下を特に好んでいる訳ではなく、家族の人間の全てが見渡せる場所を常に確保しようとしているらしいのです。甘えん坊で寂しがり屋の龍馬は、家族のどの一人でも部屋を出てしまうと、もう大騒ぎ。最近では自分でドアノブをいじって扉を開けることを覚えてしまいましたので、あちこちパトロールに余念がありません。本当にかわしい存在です。車から誰かが下りてしまっても、くんくん泣き始めるのです。その悲しい響きが何とも言えません。

 新しく届いたばかりの話題の「ラテラル・サイトレーナー」を細かく点検する龍馬です。彼の場合、点検の基準は恐らく噛みついても大丈夫かどうかをチェックしているのでしょう。写真のテニスボールは龍馬が散歩の途中で拾ってきたもの。成長した龍馬は今まで遊んでいた小さなボールでは物足りなくなったのでしょう。もうすっかり龍馬のお気に入りです。そして下の2枚の写真はドライブが大好きな龍馬をよく描写していますね。窓から顔を出して外の匂いを一生懸命嗅ぎながら、街中を見物するのが大好きな龍馬です。(2005年3月10日撮影)

 この写真を撮影したのは、3月4日の朝です。ちょうど関東地方に冷たい雪が降ったときですね。犬ってこんなに寒がりでしたっけ?龍馬はもうとっくに母が布団から出てしまったというのに、自分だけは相変わらず布団の中に潜り込んでちっとも出てこようとしません。台所では、龍馬の朝食を用意した母がしきりに龍馬を呼んでいますが、龍馬は知らんぷり。
 前に飼っていた同じ柴犬のハナは雌犬でしたが、外で飼っていましたから、雪が降ろうと槍が降ろうと、家の中に入ったことはたったの一度もありませんでした。それでも降り積もった冷たい雪の上ではしゃいでいましたから、犬はやはり寒さに強いのだと感心していたものですが、ハナも本当は寒かったのでしょうね。それとも家の中に慣れている龍馬が普通の犬とは違って寒がりになってしまっただけなのかも知れませんが。恐らく龍馬はもう二度と外での生活はできないでしょう。

夕食後の龍馬はもう寝てばかり。まだ1歳になったばかりの彼にはたっぷりとした睡眠が必要なのでしょうか。お気に入りのソファーに陣取って、居眠りを始めたと思ったら、すぐにいびきをかいて熟睡状態に。そして、隣に妻の佳代子が座ると、甘えて「胸なでてモード」に入ってそのまま再び熟睡状態へ。もう最後は真上を向いてすっかり無防備になってしまいました。
龍馬は朝ご飯と散歩が済むと、お昼過ぎまでずっと眠っています。そして昼ご飯が過ぎた頃になると、いろいろな遊び道具を持ってきては一緒に遊んでくれとせがみ、夕方になるとそわそわ落ち着かなくなります。また散歩に行けるのがわかっているからですね。ところが、最近の龍馬は長く歩いていたいときにはやはりわざと大便を我慢しているようです。妻などは、1時間半も一緒に歩かされて大変です。私は強引に引っ張り回すのを知っているので、比較的早く便を済ませてくれるのですが、たまにはごねられて空腹の状態であちこちさまようはめに。あれだけ十分な睡眠をとっていればエネルギー150%ですよね。

これは龍馬を初めて海に連れて行ったときの写真です。初めて広大な海を見た龍馬は、最初だけ「いったいこれは何だろう?」という顔をしておりましたが、すぐに慣れてしまって、押し寄せる波もなんのその。幕末の坂本龍馬が大海原に船で出ることを楽しみにしていたことを考えると、「龍馬」と名付けたために、本物の坂本龍馬の精神まで乗り移ってしまったのかも知れないと、私は一人で悦に入っておりました。

2月15日は龍馬の1歳の誕生日でした。私はかねてからの約束通り、龍馬に特製のホットケーキを焼いてあげて、その上から甘いメープルシロップをたっぷりかけてあげました。龍馬は「どうして今日はこんなにサービスがいいの?」という不思議な顔をしていましたが、「まあ、食べられるんなら何でもいいか」ということで、あっという間に自分の分を平らげてしまいました。さすがにお腹いっぱいになったのでしょう。いつもなら「もっとちょうだい」をするのですが、今日はそのままのしのしと居間の方に歩いていって、満足そうにお眠りモードに入ってしまいました。この満足そうな顔を見て下さい。きっと龍馬のことだから明日もご馳走にありつけると思っているでしょうが、彼の健康のためにも次のホットケーキは来年の2月15日までお預けです。でも、龍馬には長生きして欲しいので、時間はゆっくり流れて欲しいですけどね。

いくら何でも階段の下にこんな感じではまって寝込んでいたら、上から荷物でも抱えて下りてきて踏んづけてしまうかも知れませんよね。龍馬はなぜかこういう自分の体がすっぽりはまる場所が大好きなんです。そして階段もガリガリかじってしまいます。右側の写真はダイニングキッチンのテーブルの下で伸びをする龍馬です。ここは彼の逃げ場所でもあり、秘密基地でもあるわけで、全く神出鬼没の龍馬はどこにいるか確認してからでないと、私たちも不用意に動けません。

ケージの中にいても、布団の上にいてももう龍馬のお眠りポーズは大胆きわまりないのです。安心しきっているのでしょうが、どうしてこんなに大胆なポーズを取るのでしょうね。他のワンちゃんたちも家の中では同じなのでしょうか。犬が腹を見せるのは服従のサインだと言われますが、龍馬の場合はただの無警戒だとしか思えないのです。しかも、自分はいつも布団の中央に殿様気取りです。

龍馬は朝と晩、時には昼や深夜にも散歩に出かけます。一日に歩く距離は相当なものです。おかげで家族の人間はみんな健康になりましたけれどね。雨の日も雪の日も散歩をするので、母と妻が龍馬用のレインコートを買ってきました。私はその姿を見て爆笑。龍馬も「どうしてこんな格好をしなくちゃいけないの?」と言わんばかりの情けない表情をしていますね。今では2着目のレインコートも買ってもらって、本人もすっかり気に入っているようです。道行く人々は、龍馬のこの愛くるしい姿を見て思わず笑顔で振り返るそうです。そう言う意味では、龍馬は地域の人々の心をいやしていることになるわけですから、立派なものですね。龍馬の散歩には最低でも40分はかかります。ときにはなかなか便をしなくて2時間近く散歩してくるときもあるのですよ。私は、長く歩いていたいのでわざと便を我慢しているのではないかと疑っているのですが、それは本人に聞いてみないとね。現に、寒い日などはすぐに便をして家に帰りたがるそうですから、どうも怪しいですよね。

龍馬は居間の大きな窓の網戸越しに庭を眺めるのが大好きです。いろいろな匂いも楽しめるからでしょうね。そしてあっという間にこんなに大きくなってしまいました。こんなに大きな柴犬を見たことがありますか。この時点ではまだ6ヶ月です。男の子は大きい方がいいですけどね。

なぜか龍馬は散歩から帰ってくると、部屋中を駆け回って運動会を始めます。テンションが上がっているからなのでしょうか。上の写真は一通り大暴れした後、少し落ち着いた龍馬です。いかにも満足そうでしょう?

龍馬お得意の「おねだりのポーズ」です。テーブルに足(手?)をかけると叱られるので、家族の膝に一旦前足をかけて、右の前足で「ねえ、ねえ、お願い、こっち向いて」をやるのです。今回は何と「くず餅」をねだったのでした。犬がくず餅なんか食べるのかと思っていましたら、何とおいしそうに完食。全部で3つももらっていました。龍馬の食の好みというか食べ物を選ぶ基準が、飼い主の私にもわかりません。

突然ソファーの上に上がってきて枕と毛布の間の狭いスペースに身を埋めた龍馬は枕にあごを乗せて熟睡状態に入ってしまいました。その数分後、同じ枕に頭を載せていた私に前足でキックが来たかと思ったら、何と手を投げ出したくつろぎのポーズに移行したのでした。誰が主人なのかわかりません。

龍馬は父のお世話になっていた老人福祉施設の近くを流れる「小出川(こいでがわ)」の土手の道を散歩するのが大好きです。河にはたくさんのマガモたちが泳いでいますし、周囲は畑ばかりで自然がいっぱい。しかもこの土手はあまりマナーの悪い人がいないので、糞が放置されていることも少なく、安心して散歩ができます。西方には富士山や大山・丹沢山系の雄姿がくっきりと望めるので、私たちにとってもいい気分転換になるんですよ。気持ちよさそうな顔をしているでしょう?

龍馬はリラックスモードのときは実に穏やかな表情をしていますが、食卓からいい匂いがしてくると、もう真剣な表情になってお座りをして、おねだりモードに入ります。テレビのコマーシャルのチワワのクーちゃんではありませんが、このうるうるした瞳で見つめられると、辛いんですよね。ついついサービスしてあげたくなってしまいます。

龍馬は夜は母の布団の中で一緒に寝ています。もちろん、夜中に勝手に抜け出したり戻ったりを繰り返しているようですがね。母の寝室は本当は二階にあるのですが、最近では一階の居間でこうして布団を敷いて龍馬と寝るようになってしまいました。龍馬が一人になると寂しがるので、もう少しお兄ちゃんになるまでは仕方ないでしょうね。お隣の写真は、龍馬は直接面識はないのですが、私が家庭教師をさせてもらっていたお宅の「バービーちゃん(雄)」です。バーニーズマウンテンドッグというスイス原産の希少種です。現在5歳。体が大きい割にはとても人なつこいんですよ。それにしてもでかっ!

すごい写真ですよね。現行犯逮捕です。龍馬のいたずらも次々に進化していくものですから、その対応に私たちもおおわらわです。このときはティッシュの箱をバラバラにしてしまいました。どういうときにこういう悪さをするかというと、例えば一人だけ留守番を言いつけられて家族が買い物に行ってしまったりすると、「置いて行かれてしまった」と感じてストライキを決行するわけです。ストライキと言うよりは、テロ行為ですよね。しかし、一生懸命に自分の存在をアピールしようとしている龍馬のいたずらは、どうしても憎めません。一応は叱りますが、家族の誰も本気で怒ってはいないのです。最近ではテーブルの脚をかじったり、ソファーの皮を食いちぎったり、ちょっと置いてあったボールペンをかじってしまったり、まあその程度の事です。少し前までは、排尿や排便を我慢しきれずに、身に付いた習慣を忘れて床の上で粗相をしてしまうこともありましたが、最近では散歩の時しか排尿・排便はしなくなりました。

   《これでいびきをかいて寝ているんですよ》

我が家に龍馬がやってきたのは平成16年5月9日のことでした。2年ほど前まで飼っていた雌の柴犬の「ハナ」が亡くなってしまい、がっくりしていた母への母の日のプレゼントだったのです。しかし、ペットショップで気に入った柴犬を見つけるのは大変で、値段も高く、そんなときにたまたま開いたインターネットのオークションのページに龍馬が載っていたのです。かわいい顔でこちらを眺めている龍馬の写真を見た瞬間に私の手はキーボードを叩いておりました。落札が決まるまでの23時間ほどは本当に長く感じました。そしていよいよ6万円で落札が決定。出品者はたまたま隣町の平塚市のペットショップのオーナーだったので、妻と二人で車で龍馬を迎えに行きました。何とかわいい犬だったことでしょう。龍馬はショップの人たちとお別れするのが寂しい様子でしたが、帰りの車の中では妻の腕の中にしっかりと抱かれて、不安そうな顔をしておりました。しかし、我が家に到着するとすぐにやんちゃぶりを発揮。一躍みんなの人気者になってしまったのです。